今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

お祈り

京阪枚方市駅近くにある
ショッピングセンター「ビオルネ」。

確か僕が中学生の頃に
オープンしたと思います。

当時は
枚方の最先端を走っていた一大商業地で、
多くの若者が集まっていました。

でも思い出と言えば
木刀を持ったヤンキーに
かつあげされたり、
やっとみつけたと言い掛かりをつけられ
決闘を挑まれるなど
トラブルが多かったことが
強く残っています。

あと、ゲーセンの両替機で
「俺が入れた小銭で両替したから返せ」と
よく分からんいちゃもんをつけられましたね。

あー、分かりやすい悪者が多かったなあ。

そうそう。
高校生のとき、一人でビオルネの前を
歩いていたとき、二人組のハーフ女子に
声を掛けられたことがありました。

ちょっといいですか?と話し掛けられ
たくさんの人が歩いていたが
せっかくやし、立ち止まってみたのです。

聞くところによると、
世界には恵まれない人がたくさんいて
みんな困っているとのことでした。

本来なら、富を持つ者が
手を差しのべなければならないのに
自分の欲望を叶えることしか
頭にないからダメだと憤っていました。

だから私たちは祈るんです、と。

この世の恵まれない人達を救うため
私たちは祈り続けるんですと
透き通った瞳で訴えかけられました。

じゃあ、僕に何ができる?という目で
語りかけたところ、
だったら一緒に祈ってほしい、
私たちとともに思いを伝えてほしい、
とお願いされました。

分かりました、そう答え
目を閉じるように指示されました。

そして両手を組み、
頭を下げました。

「主よ、世界を救いたまえ」
と11回唱えるのです、と。

生まれて初めてのフレーズですが
4回目くらいで心地好くなり
自然と声も大きくなりました。

残り3回ほどに差し掛かり
うっすら目を開けてみました。
目の前には、
僕の顔を見るおばあちゃんが。

ハーフ二人組は、いません。

人混みの中で立ち止まり、
目を閉じ、ぶつぶつ言ってる高校生が
ただその場に取り残されていました。

くそ!騙された!

立腹し、その場を後に。
帰り道、枚方公園駅前のTSUTAYAへ。

B'zのCDを借り店を出ると、
30mほど先にガリガリくんを食いながら
笑って歩いているハーフの二人組がいました。

かつあげあうより良いか。
平和系のトラブルやし。
そう心を落ち着けて、家路につきました。