今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

なかもず=中百舌鳥

「なかもず」というのは、
地下鉄御堂筋線の最終駅で、
南海高野線の乗換駅でもあります。

漢字で書くと「中百舌鳥」。
「これ、なんて読むか分かる?」と
コンパにいた大阪人が自慢げに言うので
知っている方も多いのではないでしょうか。

この 「なかもず」。
そんなに有名な土地ではありません。

しかし、そんな「なかもず」の暗示を
僕は確かに受け取りました。

今日は朝から京都駅へ。

枚方市駅から出町柳行きの急行に乗り
七条まで行きます。

電車に乗ると
大学生であろう居眠りしている女子と
仲睦まじい小柄な中年夫婦の間が
ちょうど空いていたので、
できるだけ椅子に圧をかけず座りました。

そっと目をつぶると聞こえてきたのは、
となりの夫婦の会話。

どうやら、大学生の息子さんについて
話しているようです。

息子さんは通学で
「なかもず」駅を使うのですが
南海線とのタイミングが合わず
いつも目当ての電車乗れないそうです。

なので、中型二輪免許を取り
単車で大学に行こうと企てていることを
「私は兄の秘密を知っている」と
サキが自慢げに言ってたよ、とのこと。

「兄」と言ってるので
サキとは妹でしょう。

妹は、「お兄ちゃん」「おにい」ではなく、
「兄」と呼ぶんですね。

身寄りの無い兄妹を、育ての親として
この中年夫婦が預かっているのでしょうか。

はたまた、「兄」と呼ぶのが
妹のマイブームなのでしょうか。

もしかして友達に
「私、お兄ちゃんのことを兄と呼んでるねん。」
とアピールし、不思議ちゃんブランディング
企てているのでしょうか。

もやもやと想像を巡らせていると
気がつけば、七条に到着。

加茂川沿いを歩き、柄にもなく
朝の空気を楽しみました。

1分ほど歩くと、タバコの匂いが。

気がつけば、30代くらいのビジネスマン二人が
僕の少し後ろを歩いていました。

どうやら、先輩後輩のようです。

二人とも歩きタバコしてたので、
僕は逃げるように、少し速足で歩きました。

すると耳を疑う会話が聞こえました。

「なかもずの○○環境設備やけど、
クロージングかけた?」
そう言ったのです。

さっきもなかもずの話、聞いたよ!
横を通り抜ける車の騒音に合わせて、
ボソッと呟いてみました。

わかったのは、後輩が
昨年末よりアプローチをしている社長がいて
やっと話を聞いてくれたこと。

しかし、違う会社の知り合いから聞いた話によると
この会社が近々、不渡りを出してしまうかもしれない
ということ。

なので、締日支払日を一月前倒しにして
回収を早めようか考えているという
相談事でした。

二人で、あーだ、こーだ言い、
一段落ついたそのとき、
「なかもずの乗り換えって、あれ何とかならんの?」
と先輩がウケ狙い風味を出して言いました。

「めっちゃ走ってる人がいるけど
結局間に合ってないやん」
そんな会話で笑いあっていました。

「その中の一人にサキちゃんの兄がいるんやで」

まさか僕がそんなことを考えているなんて
夢にも思わないでしょう。


そうこうしてるうちに京都駅に到着。
かなり早くに着いたのも、計算ずく。

なぜならベローチェ
仕事をするつもりだったのです!

さくさくと原稿を書き、
ラフ案なども描きます。

ああ、朝のベローチェ
はかどりますね。

はかどりすぎ!
これまた4人組の観光客が
騒がしく入店してきたタイミングで
ボソッと呟いてみました。

ちょっとトイレに立ち、
戻ってきて、今度はコピーを考えるため
目をつぶり、自分の世界へ。

「なかもず駅前の中華料理屋あるやろ?
あっこでええんちゃうか?」

発言したのは、
さっきの団体客の一人。

テンガロンハットを膝の上に置いた
初老の男性です。

まじか。
また「なかもず」か。

今日一日で、一生分の「なかもず」を味わいました。
何かの暗示か?
ちゅうか、わざわざ京都駅で
「なかもず」待ち合わせの話をするかいな。

そもそも、旅行客でしょう。
なかもずから京都に旅行?
そんなんあります?

わかりました。
これは、暗示です。

僕は神様とか信じない人間ですが、
「なかもず」で
誰かが僕を待っているのです。

間違いありません。

「なかもず」には、何かがある。
絶対に。

近々、 「なかもず」に行ってみます。
そして、レポートします。
無事に生きて帰って来れたら、の話ですが。