今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

叩かれる。

トランペッターの日野さんの

中学生への体罰の一件で

そういや、俺はどうだったかと

思い返してみた。

 

親に叩かれた経験はあったかな。

 

記憶の引き出しを探っても、

思い出せるのは小学3年生の時の一度きりだ。

今は亡き父親に右の太ももをバチンと叩かれたくらい。

 

誰の犬か分からないが、

父親、弟の三人で散歩中、

弟がリードを離してしまい、

犬が逃げてしまった。

僕が走って追いかけ、捕まえることができたが

弟を強く叱責。

泣き出し謝っても、叱責し続けていたところ、

父親から、弟の責任はお前の責任だと

太ももを叩かれた。

 

なんで俺?と思ったが、

初めて父親から叩かれたので

ごめんなと謝ったように記憶している。

 

ちなみに母親から叩かれた経験は無い。

 

でも小学時代、

めちゃめちゃ叩く先生がいた。

 

宿題を忘れた人は

先生の机の前に並び、

順番に両手でビンタしていく。

 

おそらく、7〜8人は

毎日ビンタされていたんじゃなかろうか。

 

このご時世では驚きだが、

人間、不思議もので

ビンタの耐性がついてくる。

余裕が出てくるのだ。

 

今日は痛いビンタだったという者、

昨日のビンタは気持ち良かったという者、

ビンタされた後、めっちゃおもろい顔できるでという者、

ビンタの避け方を編み出したという者、

宿題忘れてないけど、ビンタしてという者、

先生の目を見つめたら、ビンタ弱いでという者、

昨日俺、ビンタされてないでーと自己申告する者。

 

もはや先生からビンタされることが

コンテンツになるという狂ったクラスだった。

 

でも本当にキツかったのは、

先生のワキの臭い。

意図的じゃなく、先生も自己認知がないので

眠る兵器だとうそぶく者もいた。

 

特にキツかったのが、昼休み。

昼食後にサッカーするのが恒例だったが

タマに先生が混ざる時だ。

 

そのときばかりは

人気ポジションであるフォワードに

誰もいきたがらないという

珍現象が起きていた。

 

なぜなら敵味方限らず、

ゴールを決めると先生が走り寄ってきて

「ナイスゴール!!」とヘッドロックをするからだ。

 

子供にとっては、地獄だった。

何人、ゴール後、グラウンドわきに

座り込んだ者を見たことか。

 

元、その先生の教え子という教育実習生が

事情を知らずにゴールを決めたとき、

ヘッドロック後に空を見ていた姿が

忘れられない。

 

なので僕は、

未だにビンタと聞くと、

あの臭いが鼻をかすめるのだ。

 

 

 

変人、家を買う。その5

それぞれがドリンクを飲み、
一息ついたところで
シワの無いスーツの男性が来た。
営業マンだ。

40代半ば〜50代前半というところか。

外回り特有の日焼け、
ジャストサイズのスーツにネクタイ。
固すぎない着こなしに好感。

程よい低音の頼りがいのある声も
好印象だ。

名刺にはプロジェクトリーダー、
ローンアドバイザーと肩書きが。

道理でしっかりしているはずだ。

アイスブレイクもほどほどに
質疑が始まった。

家族構成、家の購入理由、年収、
人生設計など、
中には割とナーバスな質問があるが
なぜかとても答えやすい。

適度に答えやすい質問を投げかけ、
ナーバスな質問を挟む。
だからとても回答しやすいのだ。

聞くところによると勤続17年。
ベテランさんだ。


独身の頃、リビング京阪に
「あなたの自宅で保険を見直し」という
記事をみつけ、一度問い合わせてみた。

さっそくコールセンターから連絡があり、
翌日の昼過ぎに約束。
どこぞの保険会社か忘れたが
その営業マンは、30分も早くやってきた。

ドアを開け、招き入れたのは
黄土色のジャケット、
薄いグリーンのパンツをはいたおじいさん。

タバコの匂いと、アタッシュケース
印象的だ。

挨拶もそこそこに、
仰々しくアタッシュケース開け
書類を取り出した。
マクドナルドのクリアファイルに
保険のパンフレットが挟まっていて、
僕の前に並べた。

胸元に手をやり、
内ポケット、アタッシュケースの順に
まさぐる。

どうやらペンを忘れたようだ。
続いて電卓も。

そんな感じだから、
うろ覚えの医療保険を提案されても
まったく頭に入ってこない。

あげく、僕の名前を
何度も間違える。

その時の僕の態度は、
想像にお任せしますが、
最後に告げた一言は
「名前を覚えられない方に、人生任せることはできません」
だった。
後日、粗品としてペンが送られてきた。
ペンを忘れる人からペンが送られてくる。
皮肉だ。


長年、不動産業界にいたうちの母親が
「不動産と保険は特に営業マンの力量に左右されるで」
と言っていたのだが、今目の前いる営業マンには
任せられるかもしれないと期待。

家を買うのに、二歩前進した。

5ヶ月ぶりでした。

習慣って怖いものですね。

通勤でブログを更新していたのですが、

仕事が忙しくなり、気がつけば5ヶ月。

 

ブログはどうなったんや。

やる気あるんか。

おい、家の話の続きわい。

5ヶ月経ってるぞ。

ブログって知ってるか。

そろそろ更新しましょうよ。

ねえ、どうするの。

おーい、ブログー。

僕は、あなたがブログを更新しないことを知っています。

言い訳は、よい。更新しよう。

ブログって、更新するからブログって言うんですよ。

そこのグローブ取ってくれるか。

 

色々言われました。

また挫けるかもしれませんが、

お許しを。

 

 

 

変人、家を買う。その4

散歩がてら
約束の時間にモデルハウスへ。

僕と嫁は徒歩、
娘はコマ付き自転車に乗り
なんだかんだ言いながら
テクテクと向かう。

到着まで30m。
受付センター前に女性が二人見える。

お待ちしておりましたと
丁寧に頭を下げ、
手厚い出迎えを受ける。

こういうのは、とても大事だ。
行き届いているなあと感心した。

早速、6人掛けのテーブルに案内され、
奥から、僕、娘、嫁の順番で座った。

飲み物のメニュー表が置かれている。

ふと目を上げると
おしぼりを持った女性スタッフが
テーブルの横に。

何になさいますか?

メニューには
コーヒー(ICE・HOT)
紅茶 (ICE・HOT)
お茶 (ICE・HOT)

オレンジ
アップル
カルピス

と書かれている。

僕と嫁はアイスコーヒー、
娘はモジモジしている。

なかなか言わない。
いつも初対面では
こんなリアクションをとる。

チラリと女性スタッフを見る。
どんな反応をしているだろうか。

にこやかに笑っていて、
それぞれのジュースの魅力を語ってくれた。

好感。

感心させられた。


サービスとは
ディテールに尽きる。

表面的なサービスは
行き届かなさが露呈されたとき
逆効果になる。

些細なことかもしれない。
でもユーザーは気付くのだ。


数年前に出会った某生命保険の営業マン。
とても優秀らしく、社内でも評価されていたそうだ。

彼と何気ない会話をしているとき
「月にたった1000円くらい」と言った。

たった1000円。
確かに。

うちの嫁は商売人の娘。
1000円を稼ぐことがどれだけ大変か、
よく知っている。

その一言で、これまでの言葉が
すべて裏返ってしまった。

「この人は、うちの家族を自分のことのように
考えていない」と。

それから疎遠になった。


ここでのコミュニケーションは、
わずか数分だが
良い会社だなと思った。

まずは、第一関門を突破した。

変人、家を買う。その3

チラシには
予約が必要という記載は無い。

しかし、展示場の受付で
あれやこれやと書いたり、
聞かれたりするのはお互い手間なので、
事前予約をすることに。

フリーダイヤルにかけると
落ち着いた感じの男性が出た。
マニュアルっぽくなく
とても話しやすい。

家の購入時期や間取り、予算、年収、ローン残額など
込み入った質問にも、嫌らしさを感じない。

だが唐突に
「僕もそんな家が欲しいです」と
本当に欲しそうに言ったのだが
嫌味が無い。

会話の終盤に
「どなた様のご紹介でございますか」と
聞かれたので、うちの会社の後輩の名前を出した。

「さすがでございますね」とすぐさま言われた。


2時間後の15時に約束。

その時間だと
オヤツが食べられへんやんかと
娘がしつこく食いついてきたが、
知らんぷりをした。

あんまりうるさいので気を紛らせるため
「一戸建てとマンションやったら
どっちが良い?」と質問。

マンションと言ったので
その理由を聞くと
だってオヤツが食べれるからとのこと。

何千万もの買い物がオヤツに負けた。

なぜか感心した。


それではまた。

変人、家を買う。その2

良い骨になりたい。

そんなかっこいい動機で
「家を買う」と宣言した前回。


が、ほかにも現実的な理由がある。

将来的に嫁の両親と同居するならば
今の分譲マンションでは手狭なのだ。

20畳のリビングダイニングは
マンションにしては広いが
4.5畳の和室と7.5畳の洋室が二部屋。
これで5人は厳しい。

しかも収納が少ないので、
洋室一部屋が物置になっている。

何かモノを買うと嫁は言う。

「収納が少ない」


嫁の両親は
施設に入ると言う。

しかし、僕は医療介護業界に
片足を突っ込んでいた人間なので
その選択がベストでは無いことを
知っている。

同居は、うまくいかないかもしれない。
お互いストレスが募ることもあるだろう。

でも、他人同士だからあって然るべき問題だ。
気にしても仕方がない。

良い物件があれば考えよう。

そんなこんなを考えていた矢先、
マンションのほど近くのURの跡地に
約180戸の一大新築プロジェクトが
リリースされた。

とりあえず見に行ってみよう。

かくして、嫁・子供を連れ、
モデルハウスの見学に行く運びとなった。

ではまた。

変人、家を買う。その1

「変わってますね」

そう言われることが
少なくない。

個性的であることや
人とは違うことを特段カッコイイと
思わない性分なので
そう言われたときには
「僕は普通の人ですよ、まったく」と答える。

でもその回答により
相手は「普通の人は自分のことを普通と言わない」と
責め立てるため、決まって水掛け論になる。

だから、僕はこう答える。
「いくら金持ちでも、いくら個性的でも
人は死んだらみんな骨になる」と。

みんなゴールは同じ。
記憶や功績や仕組みは遺るが
形は同じ。骨になるのだ。

なので、生きているときは
できるだけ良い思いをしたい。
思い悩み、様々なことを引きずりながら生きても
結局、骨になるのだから、楽観的に生きたい。

どうせなら、良い骨になりたい。

その一環として
家を買うことにした。

ではまた。