今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

エール

とっても低い声の
京阪バスの運転手さん。

何を言っているのか
本当に分からない。

長年、京阪バスを利用しているが
「ありがとうございました」や
「自転車が来てるので気をつけて」が
稀に聞こえる程度。

だから僕は、
敢えて大きな声で御礼を言う。
いや、それだけでなく
「快適でした」と付け加える。

いつか、その低くて聞こえにくい発声が
クリアになることを願って。

そんな思いとはうらはらに、
半年ほど前から
出会わなくなった。

路線が替わったのか。
はたまた内勤へ異動されたのか。

聞こえにくい声が
本当に聞けなくなり、
少し寂しさを感じていた。


が、先週金曜日の夜、
耳なじみのあるバリトンボイスが。

例の低音運転手だ。

年度末に出会えるなんて
これは神様のプレゼントだろう。

混み合っているのは、
きっとこの声を聞きたい人たちが
大挙して押し寄せたからだ。
「一夜限りのバリトンボイス復帰!」
みたいなニュースを聞き付けて。


うん。
相変わらず何言ってるかわからん。

「ありがとうございます」
らしき発声をするが
ウンウンと唸っているようにしか
聞こえない。

一つ目のバス停。

人をかきわけ、2人の乗客が降りる様子。

だが、人が多過ぎてなかなか進めず、
「すみません!降ります!」と
1人が声を張り上げた。


「がんばってください」

確かにそう聞こえた。
そう、バリトンボイスで。

車内、目に見えて分かるほど、
「ん?」という雰囲気が漂っていた。


次のバス停に到着。

同じシチュエーションで聞こえたのは
またもや「がんばってください」だった。
今までで、最もクリアな発声。

降りる客にがんばってくださいと声をかける。
しかもバリトンボイスで。
全く理解できないが、不思議と憤りは感じない。

バス業界は変わってるんだな。

さまざまなことが頭をよぎった
2016年度最後の日。