今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

ある雨の日。

新快速に乗ると思いだします。

日本の未来は明るいと思ったあの日を。

 

 

小雨がパラパラと降る秋。

大阪から京都へ向かう新快速に乗っていました。

 

この日の僕の機嫌は、すこぶる悪く、

理由はJRの遅延です。

 

30分ほど大阪駅のホームで待たされ、

やっと乗ったのに、途中途中で低速運転。

 

これから絶対に「新快速」と呼ばんぞと

胸に誓いました。

 

高槻には、到着予定時刻から45分ほど過ぎて停車。

そして発車。

やっと次が京都駅かと

ただ電車に乗っているだけなのに、

酷く疲れていました。

 

が、また低速運転。

長岡京を過ぎてからの直線は、

原付バイクほどのスピードです。

 

と、そのとき。

 

線路沿いの道に何か落ちているのが目につきました。

よく見ると、お年寄りの手押し車が

倒れた様子で小雨に打たれています。

 

次にスーパーの袋っぽいものが

落ちています。

中身がうっすら散乱しています。

 

そのすぐ前に自転車が。

三輪でしょうか。

 

エコバック?みたいな

かばんが落ちています。

 

リュックが落ちています。

 

そのすぐ先のゴミ集積所で

おばあちゃんとおばあちゃんが

傘で殴り合いをしています。

なんか、滑稽なフェンシングを見ているようです。

 

お年寄り同士の殴り合いなんて

初めて見ました。

 

ストーリーはたぶんこんな感じです。

一人は手押し車、もう一人は自転車を押し、

スーパーの帰りに談笑しながら歩いていたのでしょう。

 

自転車の方が

「あんた年金、なんぼもろてるの?」

と聞いたところ、かえってきた答えはこうです。

 

『なんでそんなこと言わなあかんねん。

それよりもこないだの1200円返して』

 

「次、年金入ったら返すわ」

 

『あかん、あとで返して。先月も言うてたやろ』

 

「無いもんは無いねん」

 

『無いんやったら、マンダイで買いもんでけへんやろ』

 

「マンダイで全部使ったわ」

 

『ほなええわ。その生ガキもらうわ』

 

「あかん、これ今日の晩御飯や」

 

『お金も返さんのに、生ガキ食べるんか』

 

「それと関係ないやろ」

 

『ええ、ええ。生ガキもらうで』

 

「こら!返さんか!」

 

『じゃあ、金返せ』

 

「生ガキ返せ!」

 

そうして、傘で殴り合いになったのでしょう。

 

高齢社会と言われますが、

生ガキ一つで殴り合いができるうちは

まだまだ日本も大丈夫です。

安心しました。