今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

「今日もペットショップは盛況です」というちょっと真面目な話

家の近くでフリーマーケットがありました。

 

普段は中古車屋さんなんですが、

今日は駐車スペースを開放し、

フリマ以外に「木くずアート」や「アクセサリーづくり」など

さまざまな体験ができるお店が出店されていました。

 

その一角にあったのが、「犬・猫の譲渡会」。

 

生まれたてから大人まで

犬・猫が12頭ほどいました。

 

正直なところ、動物愛護とか

熱心に言えるほどの知識や行動力がある訳ではありません。

せめて、ペットショップにいる犬や猫を見るのは

日頃からつらいと感じる程度です。

 

ちょうど譲渡会を主催されているおっちゃんに

声をかけてもらったので、話を聞いてみました。

 

おっちゃんは香川県で犬・猫を引き取り

新たな飼い主を探すボランティアをされているとのこと。

 

今日は、このイベントに出店するために

早朝に香川を出発し、わざわざ来阪されました。

 

聞くところによると、近年のペットブームで

野山に捨てられる犬・猫が非常に多い現状。

ボランティアの人たちが手分けしてパトロールしていますが、

生きて見つけることができるのは、ほんの一握りだそうです。

 

見つけた時にはすでに死んでいることがほとんどで、

理由は、まだ目も見えない頃に捨てられるので

襲われたり、餓死したりするからです。

 

毎日毎日誰かが山へ捨てに来る。

だから僕らは、仕事が終わってから毎日山へ行く。

そんな日々を過ごしておられます。

 

やりきれませんね。

 

誰が悪いとか、良いとか別として、

毎日毎日ペットショップは盛況です。

 

今日も、ホームセンターに行きましたが、

ペットコーナーで働いている人、お客さん、

みんな生き生きとしていました。

 

このおっちゃんはそんな今をどう見ているのでしょうか。

 

吠えない犬と美人シンガーが旅をする。

ブランド犬とアイドルがインスタでにこやかに笑顔。

不自然にダンスしている猫。

どこに行くにもアクセサリ―のようにミニ犬を持ち運び。

毎日毎日捨てられる犬・猫。

流行りが過ぎ、山へ放置。

大きくなったからとシェルターの前にほったらかしていくブリーダー。

動物病院には、もういらないから安楽死させてくれとの依頼。

 

僕がこのおっちゃんなら、気が狂うでしょうね。

まずもって受け止められません。

 

なんでそこまでできるんですか?と質問すると

誰かがやらんといけんからね、と笑って答えてくれました。

 

正義感を振りかざす訳ではないのですが、

日本ってこんな感じになってるんですね。

昔からそうだったんでしょうか。

養老孟司さんあたりに聞いてみたいですね。

「資本主義経済ってこういうことなんですか?」って。

 

今も「どうすればええんかな」と考え、

なかなかブログの筆も進みませんが、

とにもかくにも今日、行って良かったです。