今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

【天才列伝 その1】かくれんぼの天才

世の中には、天才がいます。

 

今日ご紹介する天才は、

かくれんぼの天才です。

 

彼は小学校の同級生。

いつも僕たちと遊びまわっていました。

 

彼は大きな団地に住んでいました。

23棟くらいあったように思います。

 

彼が天才だと気付いたのは

小学3年生の頃。

8人くらいで彼の住む団地の公園で

かくれんぼをしていたときでした。

 

23棟もある団地ですから、

小学生からするととてつもなく広大です。

団地を囲むようにぐるっと道路があるのですが、

一周するのに15分程度かかるほど。

 

まずは僕とたっちゃんが鬼でした。

二人で手分けして探し、おそらく30分くらいで

全員を探し終え、次は天才の番です。

 

まず彼は、「僕一人でええよ」と言います。

みんなアホやーアホやー、日が暮れるぞーと

ここぞとばかり馬鹿にしました。

興奮しすぎて、ふいにヨダレを垂らしたヤツもいたように思います。

 

が、アホは僕らでした。

 

なぜなら、10分も経たないうちに全員が天才にみつかるのです。

一人は、発狂気味に家に帰りました。

 

なぜか。

 

聞くところによると、

お前らのやることなんて、わかるし

とのことです。

 

どうやら、一人ひとりの性格から

だいたいどんなところに隠れるのか分かるそうなんです。

 

そういえば、こんなこともありました。

 

転校生の靴が誰かに隠されました。

靴箱には、「先に帰っています。クツより」という

紙切れが一枚。

今考えると、なかなかセンスが良いいたずらっ子だというのはさておき

犯人は分かりません。

 

そこに満を持して天才の登場です。

はい、想像の通りです。

天才が初めに向かった先に靴はありました。

犯人が誰かも分からないのに。

 

なんでわかったん?と聞いたところ、

靴隠すんやったら、ここしか無いやろーと

腹を抱えて笑っていました。

 

最後の逸話ですが

天才の家に遊びに行った時のこと。

出てきたのは、ふにゃふにゃのポテトチップスでした。

塩分が強いから、しっけさせてから食べる方針やねんと

天才の母が言いました。

その場には6人いましたが、みんな濡れた紙を食べているような

顔をしていました。

とその瞬間、みんなが食べているときに

僕は天才と目が合いました。

するとウインクしてきたのです。

 

もしかすると、濡れた紙を僕らに食べさせ、

どんな反応をするか楽しんでいたのかもしれません。

 

世の中には天才がいるんです。