今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

ターニングポイント

いくつか、
人生が変わるんじゃないかと
思った出来事がある。


中学1年生の頃。

僕は、とっても優しくて
温和でおっとりしていた。

本当は自分を出すことが怖く、
人当たりの良いフリをしていただけだが。


ある女子からは
この学校で信じられるのは
僕だけだと言われた。

別の女子からは
優しいから付き合ってほしいと
告白された挙げ句、
3日目に「やっぱりそうゆうのじゃない」と
別れを告げられ、
「がんばれよ」と笑って見送った。

表面的優しさポッチャリ中学生が
まさにこの僕だった。

もちろん、怒るなんてことはない。
声を荒げることなどもってのほか。


ある数学の授業。
期末テストが採点されて返ってきた。

点数を見てガッカリし、
バンに入れようとしたそのとき、
後ろの席の男子が
テストを取り上げた。

そして、教室を走り回り
僕のテストの点数を
大声で叫びはじめたのである。

さすがの優しい僕も
カーッと来て震えた。

あいつを引きずり回してやろう。
立ち上がりかけたそのとき。


「人生変わるよ」


確かにそう聞こえた。


スッと冷静になり、
一通り、僕をいじるのに飽きた頃、
テストを返してもらった。


もしあのとき、
キレたり、暴れたりしていたら
これまでの優しい僕のキャラクターは
木っ端みじんになくなったはずだ。

「キレる元ポッチャリ中学生」
「怒ると暴れるくん」

そんなブランディング

それから先、
優しいとか、性格が良いとか
そんな理由で選出された
生徒会の副会長や応援団の団長は
間違いなく任されていないだろう。


僕のやりたがりの性格は身を潜め、
尖ったナイフのような人間となり
日々誰かを傷付け、ときには
盗んだバイクで行き先のわからぬままに
どっかに走り出したかもしれない。


まずもって今の僕はいない。


だって、大した能力の無い僕が
少しずつでも歩みを進めてこれたのは
その「やりたがり」の性格があったからだ。

あの声が無ければ
今頃は何か大変だっただろう。

こういうことが
今まで3度あった。