今日見かけた救急車、あれはホンモノですか?(仮)

ハッとしたことを何事も無かったかのように伝えるブログ

何を聴いているのか。

5時13分。
京阪バスの始発。

始発ファミリーの一人
ジョンイルさん。

まだ暗いのに
サングラスをかけ
タバコをふかし
やってくる。

メタリックな帽子を被り、
薄い迷彩柄のアウター、
ゆったり目のチノパンに
トレッキングブーツ。

背中には、
山のロゴマークがついたリュック。
30cmほどの棒が飛び出ている。

バスが到着し、乗車。
ジョンイルさんもまた
軽快にステップを上がる。

サングラスをかけているのに
なんたる運動能力か。

上りきったところで
チリンチリンと音がする。

多分、熊避けの鈴だろう。
そしてあの棒は
山登りの杖のはず。

二人席なのに、
大きく足を広げて座る。
さすが将軍様だ。

バスが発車。
おっと、またズラ太郎さんが
僕を見つめている。

ジョンイルさんに目を戻すと
イヤホンをしていた。

僅かに漏れ聞こえるのは
何かをブツブツと
一方的に話している声。

落語か?
はたまたラジオか?

間もなく終点、枚方市駅
ジョンイルさんをチラリと見る。
うっすらと笑いを噛み殺している様子。


落語を聴いてるな。


またズラ太郎さんと目が合った。
なぜ僕を見るのか。

何か一つの答えを得れば、
また何か一つの問いが生まれる。
世の中、うまくできている。